窓香窓香

こんにちは、薬事法管理者の宇宙人と窓香です。
今日は2017年7月新しい薬事法(景品表示法)についてです。
広告担当の方はとくに見逃さないでくださいね。

 

体験談の下に「肌が若返りました!※個人の感想です」や、「いまなら1,980円!※オプション加入が必須です」なんて言う打消し線“※”を見たことがない人は少ないですね。
広告担当の方なら使っている人も多いことと思います。
しかし、2017年7月14日、行政が『打消し線に関する報告書』を発表しました。

 

いままでは文字の大きさが8ポイント以上であれば“※”打消し線が使えていましたが、これがNGとなってしまったのです。

 

分かりやすく宣伝をしないと景品表示法違反の可能性となる可能性がでてきました。
広告担当、アフィリエイターさん必見です!

 

詳しくご紹介していきたいと思います。

 

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打消し線に関する報告書

 

『打消し線に関する報告書』には“※”打消し線が50歳以上のお年寄りには見えにくいのでトラブルが相次いでいることの記載がありました。

 

打消し線とは下の図の赤い矢印のところです。

 

 

そのため、いままでは8ポイント以上の文字の大きさで“※”の打消し表示をしていれば良かったのですが、それが変更になったのです。

 

これは上記のような体験談だけではなく、すべての広告に適用されます。
例えば下記のような広告たちも対象です。

 

▼(例1)

 

▼(例2)

 

▼(例3)

 

▼(例4)

 

たとえば「いまなら1,980円!※広告の掲載価格は予告なしに変更する可能性があります」と書いておけば、極端な話、広告を見てお店に来た人に「もう終わっちゃったんですよ~」と言ってもいいわけですよね。

 

お客さんの中では「せっかく来たんだから、まぁじゃあここで買おうかな」と思う人もいるはずです。

 

この仕組みを狙った業者もいるので、優良又は有利であるとユーザーに誤解されてしまうと≪景品表示法違反≫に当たるのではないかということなんです。

 

≪景品表示法≫についてくわしくはこちら⇒薬事法にまつわる≪景品表示法≫を分かりやすく漫画で解説

 

さやかさやか

すみません!
息さわやか10時間って書いてあるからわざわざこの商品を買ったんですけど、全然5時間くらいしか持ちませんよ!
嘘じゃないですか!?

はるかはるか

嘘じゃないですよ~!個人差があるってちゃんと書いてあるでしょ~?

さやかさやか

なんと!こんな小さな文字読めるかい!10時間じゃなかったら買わなかったのに・・・!

はるかはるか

ふふふふ、“息さわやか10時間”の効果が出るのは稀だけど、ああやって広告に書いておけば嘘じゃないし、広告につられた消費者が買ってくれるゼっ!

窓香窓香

はいはい、ピピピ~!
2017年7月の打消し線表示による報告書で打消し線に関する規定が変わりました~!
景品情事法違反ですよ~!

はるかはるか

え~!でも、2017年7月より前の広告だから良いんじゃないですか?これから作る広告は内容変えます~!

窓香窓香

ダメです!今回の報告書より先に作った広告でも、今回の報告書の内容は適用されます!

 

「打消し線に関する報告書」といいましたが、新しい発表なら「通知書」と言われます。
「報告書」ということは、いままでの見解を再度認識してほしいということなんです。

 

「行政は昔から、今回出した報告書の内容で認識してましたけど?まぁ、じゃあ一応確認しておきましょうか」ということです!

 

つまり、2017年より前に作った広告や記事などでも薬事法違反となる可能性があるということになります。

 

では、今回の報告書で打消し線の使用が具体的にどこまでOKで、どこまでがNGなのかを見ていきましょう。

 

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2017年4月打消し線報告書の内容

 

今回報告書に書かれていた注意事項は以下9つです。
うち、媒体全体が4つ、動画広告のみが4つ、Web広告のみが1つ、打消し表示について気をつけなければならないことがあります。

 

  • (媒体全体)打消し表示の文字の大きさ
  • (媒体全体)強調表示の文字の大きさと打消し表示の文字のバランスを合わせる
  • (媒体全体)打消し表示を配置する箇所
  • (媒体全体)打消し表示と背景を区別する
  • 『動画広告』打消し表示が含まれる画面の表示時間
  • 『動画広告』強調表示と打消し表示が同じ画面か
  • 『動画広告』音声などによる打消し表示の方法
  • 『動画広告』複数の場面で複数の強調表示と打消し表示が登場する場合
  • 〈Web 広告〉強調表示と打消し表示の間が1スクロール以上

 

ユーザーが正しく広告を認識できているかどうかは上記から総合的に判断されるようです。
媒体全体、動画広告、Web 広告に分けてもう少し詳しくまとめていきたいと思います。

 

【媒体全体】打消し線表示

 

1.打消し表示の文字の大きさ

適切な文字の大きさで打消し線表示を記載しなければならなくなりました。
たとえば、ビルにかかったすだれ広告やポスター広告のような、ユーザーが遠くから見る広告は遠くから見たユーザーも打消し線表示が読めるように、文字の大きさを表示することが必要です。

 

2.強調文字とのバランス

強調表示がある場合、どうしてもユーザーは強調表示に目線がいくために、打消し表示まで目に入らなくなってしまいます。
例えば、協調のすぐ近くに打消し線表示があったとしても、強調文字との対比からユーザーがきちんと認識できないことが推測されます。

 

そのため、商品やサービス内容や取引条件が優良または有利であるとユーザーに誤認された場合は、景品表示法上問題となる恐れがあります。

 

今までは本文のポイント数に関係なく、打消し線表示は8ポイント以上あれば良かったのですが、これからは本文と強調文字などの全体のポイント数を考慮して、全体のバランスをとれるように、打消し線表示のポイント数も考えなくてはならなくなったということです。

 

3.打消し表示を配置する箇所

打消し表示の配置場所は、「強調表示と打消し表示の距離」と「協調表示と打消し表示それぞれの文字の大きさ」からベストな位置を決めなければなりません。

 

たとえば、本文と比べて打消し線表示の文字数が小さくない場合でも、強調表示から離れた場所に打消し線表示がある場合は、景品表示法上問題となる恐れがあります。

 

4.打消し表示と背景を区別する

「背景の色」と「背景の模様」が打消し線表示と同化していてはいけません。

 

以下のような画像は明るい白色をバックに、明るいピンク文字で打消し線表示を記載しているのでNGです。

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また、柄にピンクが混ざっていることにより、打消し線表示と被ってしまっているのでそれに関してもNGです。

 

明るい色×明るい色、明るい色×淡い色、暗い色×暗い色のように、打消し線表示が見えにくい背景の色や模様の場合は景品表示法上問題となる恐れがあります。

 

▼打消し線NG例

 

【動画広告】打消し線表示

 

次は、動画広告において問題となる打消し線の表示をまとめていきたいと思います。
動画は以下5つの点から注意点が多くなっています。

 

  • 表示時間が限られるため
  • 文字以外でも、ナレーションなどで本文が強調されることがあるため
  • 画面が切り替わるたびに新しい情報にかわりわかりにくいため
  • 映像と音声が組み合わさっている打消し線以外が印象に残ってしまうため
  • 手元に情報が残らないため

 

打消し表示が含まれる画面の表示時間

打消し表示が含まれる画面は、打消し線表示を読み終わる前に切り替わってしまう可能性があるので、「表示されている時間」と「打消し線表示がある画面内の全文字数」で問題を判断されます。

 

ユーザーが、本文から打消し線表示までを読んでいる最中に画面が切り替わる場合には、景品表示法上問題となる恐れがあるということです。

 

強調表示と打消し表示が同じ画面か

打消し線表示を示している本文と、打消し線が同じ画面にない場合は、ユーザーが誤認する可能性があるので、商品やサービスの内容や取引条件について、著しく優良又は有利であると思われた際には景品表示法上問題となる恐れがあります。

 

『動画広告』音声などによる打消し表示の方法

強調表示だけナレーションとして読み上げると、ユーザーの注意がナレーションに向くので、打消し表示を見落としてしまいやすいです。
そのため、商品やサービスの内容や取引条件について、著しく優良又は有利であると思われた際には景品表示法上問題となる恐れがあります。

 

そして、例えば好きな芸能人がCMをしていたら、打消し表示よりも芸能人の姿に注目してしまうことがありますよね。
なので、このように人物やキャラクターなどを使った宣伝方法をする場合でも、商品やサービスの内容や取引条件について、著しく優良又は有利であると思われた際には景品表示法上問題となる恐れがあるのです。

 

複数の場面で複数の強調表示と打消し表示が登場する場合

一つの宣伝の中で、場面が変わって内容の異なる強調表示と打消し表示が登場すると1回見ただけではユーザーがどの協調がどの打消し線なのか正しく認識できない可能性があります。

 

そのため、このような表示方法によって著しく優良又は有利であると思われた際には景品表示法上問題となる恐れがあります。

 

「協調・打消し線表示の登場回数」「文字数」「音声」で考えられます。

 

上記は、たとえ同じ画面に強調表示と打消し表示が表示されていても問題となるとのことです。

 

【web広告】打消し線表示

 

最後にWeb 広告においての打消し表示注意点です。
Web 広告の場合、以下3点にしたがって考えられます。

 

  • スクロールしないと、全文字を把握できないことがある
  • 動画と違い時間に制限がない
  • 動画と違い文字数に制限がない

 

強調表示と打消し表示の間が1スクロール以上

強調表示から1スクロール以上離れた場所に表示された打消し表示の場合、ユーザーが気が付かないことや読まないことがあるので、「強調表示の前後の文や、強調表示の記号などからユーザーが打消し表示の存在を考えられるか」と「強調表示から打消し線までどのくらいスクロールしなければならないか」が勘案されます。

 

強調表示が表示されている1スクロール下に打消し線表示がありユーザーが気が付きにくいと感じたり、別の画面に表示されている打消し表示だと誤認されるような場合、商品やサービスの内容や取引条件について、著しく優良又は有利であると感じたら景品表示法上問題となる恐れがあるのです。

 

【広告別】打消し線表示の注意点

 

『打消し線表示の報告書』は広告の種類別にも、打消し線の注意点が載せてあったので、以下の順番でまとめていきます。

 

  • 例外型の打消し線表示の注意点
  • 別途の条件型打消し線表示の注意点
  • 追加料金型の打消し線表示注意点
  • 試験条件型の打消し線表示注意点
  • 体験談を用いる際

 

例外型

本文に商品やサービスに関する取引条件を強調した表示があり、それに対して例外がある旨を記載している打消し表示の場合はユーザーの誤解を招くことが考えられるので、実際の物よりも著しく優良・有利であるとユーザーに誤認させると景品表示法上問題となる恐れがあります。

 

▼例外型の例

 

別途の条件型

広告に表示されている割引期間や料金の適用となるための条件が打消し線表示で記載されている場合、広告を読んでもユーザーがその内容を理解できない場合、実際の物よりも著しく優良・有利であるとユーザーに誤認させると景品表示法上問題となる恐れがあります。

 

とくに、契約条件や期間が違う複数の割引や複雑な料金体系の契約の場合はユーザーの混乱を招く恐れがあるので注意しましょう。

 

▼別途の条件型の例

 

追加料金型

「すべて込み」と、まるで追加の料金が発生しないような強調分に対して、追加料金が発生することがある旨の打消し表示の記載も、景品表示法上問題となる恐れがあります。

 

▼追加料金型の例

 

試験型

打消し表示を正確に表示し、どんなに正しいことを記載していても、打消し表示の内容が外来語や業界独自の専門用語など一般のユーザーが理解できない内容の場合は、景品表示法上問題となる恐れがあります。

 

広告担当は、誰がどう見ても分かりやすいように図や例を入れたり、言葉を分かりやすくしなければなりません。

 

▼試験型の例

 

体験談

体験談を用いると、“ほとんどの人に効果があるもの”と誤解されてしまうので、ユーザーの誤解を招かないように以下のことを示さなければならない。

 

  • 商品の効果や性能などに関して、事業者が行った調査の被験者数
  • 体験談と同じ効果が出た割合
  • 体験談と同じ効果が出なかった割合

 

ただ、体験談に関しては薬事法というものが存在するので、医薬品以外で体験談を用いると薬事法違反になる可能性があります。
詳しくはこちら

 

▼体験談の例

 

打消し線表示のまとめ

 

『打消し線表示の報告書』には、目次合わせて95ページにわたり、アンケートや調査結果がでていますが、大切なことはここにまとめきれたと思います。
要は、『ユーザー第一。誤解させるようなことはするな』ということです。
その他の薬事法ページと合わせて今後の広告対策を行っていきましょう。